JOURNAL

WORK

2026/9/16

クルマが、部屋になりはじめた。

中国で、最新のクルマを見てきました。

今回気になったのが、Sky Nomadと享界G9。

メーカーもクルマの性格も違いますが、室内を見ていて共通して気になったことがありました。

享界G9の外装

シートが大きく動き、車内を「過ごす空間」に変えようとしている。

これまでも、シートを倒して車中泊できるクルマはありました。

でも今回見たものは、少し違います。

休憩する。寝る。映画を見る。キャンプする。

最初から、そういう使い方を考えて室内をつくっているように感じました。

中国では運転支援や車両の知能化もかなり進んでいます。

まだ完全自動運転というわけではありませんが、運転する時間が減っていけば、ユーザーが車内でどう過ごすかはもっと重要になるはず。

享界G9の内装

今回見た2台のシートも、かなり大きく電動で動きます。

シートだけではなく、空調、照明、ディスプレイなども含めて、クルマ全体が連動していく。

「休みたい」と思ったら、クルマがその空間をつくる。

そんな方向に向かっているように感じます。

Sky Nomadの内装

走るときはクルマ。

停まればリビング。

寝るときはベッドルーム。

キャンプに行けば、その拠点になる。

見ていると、SUVとキャンピングカーの境界も少しずつ曖昧になってきています。

自動車内装の仕事を長くやってきましたが、これからは「どんなシートをつくるか」だけではないのかもしれません。

「この時間を、人はどう過ごしたいのか。」

そこからシートやコンソール、照明などを考える。

中国で最新のクルマを見ながら、そんなことを感じました。

一台のクルマが、時間や目的に合わせて違う空間になる。

自動車内装の仕事を長くやっていると、「シート」「コンソール」「インパネ」「ドア」といった部品単位で考えてしまうことがあります。

でも、自動運転と知能化が進んだ先では、その考え方自体が変わっていくのかもしれません。

中国で最新のクルマを見ながら、

自動車内装は、部品をデザインすることから、人がそこで過ごす「時間と空間」をデザインすることへ変わっていく。

そんな変化が、もう始まっているように感じました。